無理なく確実に成長するために。 キャリアプロデュースの指針となる一冊。

「成長マインドセット」を取り入れることで、組織・個人はどう変わるのか。今回は、フリーランスのPRプランナー・PRライターとして活動したのち起業し、現在はPRライターや働く女性のキャリアプロデュースなども行っている株式会社itty selection(アイティセレクション)の代表取締役、上村由依さんにお話を伺います。

上村 由依
22歳で東京からニューヨークへ移住。NY在住中と帰国後のトータル3年半を、フリーランスのPRプランナー・PRライター「かみむらゆい」として活動。50社以上のPRプランニングやPRライティングに携わり、2016年、29歳で株式会社を設立。PR・マーケティング、キャリアプロデュース(フリーランス支援・NYとつながるサービス)によって、企業や人びとの「セレクト」=「価値のある選択」のサポートを行っている。

 

ゆっくりと、それでも確実に成長できる

ー「成長マインドセット」と他のビジネス書との違いはなんですか?

良い意味ですごくスローテンポで進んでいくところだと思います。私は経営やライティングに関する本を何冊も読んできましたが、一般的なビジネス書はある程度読解力があることを前提に、難しい用語も多いですよね。そのため、慣れていない人にとっては読み進めるのに時間も労力もかかってしまいます。

ただ「もっと成長がしたい」と考えている全員が活字を得意なわけではないと思います。そんな人たちにこそ「成長マインドセット」はおすすめです。この本はまるで物語を読んでいるかのように読み進めることができるから、初心者でも読みやすいはずです。

具体的には、自身の成長について悩みを抱える主人公が偶然訪れたコーヒーショップでマスターに悩みを打ち明けるところから物語は進んでいきます。主人公はマスターからもらったヒントを元に少しずつ現状を変えていき、新たにわからないことが出てきたり、壁にぶつかれば再度悩みを相談しにコーヒーショップを訪れます。

読者が主人公に自分を重ね、1つひとつ一緒に理解を深めていけるので、読みやすいのだと思います。

 

ーなぜ理解が深まるのですか?

一般的なビジネス書は、成功した人の考えや法則が一気に頭に入ってくるぶん、読み終わった後に大きく成長できる気がします。しかし、普段の生活の中で自分の行動・習慣を実際に変えるのは、そう簡単ではありません。だから結局変わらないということもあると思うんです。

一方「成長マインドセット」では本の中の主人公が、言われたことを理解し、消化し、やってみてまた悩むといいう、自分の行動を変えるためのサイクルを実際に表現してくれるので理解が深まりやすいと思います。

また、主人公が抱える悩みは素朴で、誰しもが一度は通る内容です。そこから少しずつできるようになっていくので、無理のないペースでの成長の方法が知れます。ゴールから逆算することも大事ですが、大きすぎる目標に向かって走るのは、ときに苦しくなってしまします。そうではなく、「成長」の本質をとらえ、基本となる考え方をじっくりと腰を据えて体得していくことが「成長マインドセット」を通じてできると思います。だから苦しくなく、それでも着実に成長することができるのです。

 

キャリアプロデュースの指針

ー今後、このマインドセットをどのように活用していきたいですか?

私が運営している講座の中などで、自身のキャリアをもっとステップアップさせたいと考えている方々に対して、より具体的で、かつ論理的なアドバイスをおこなうため活用したいです。

現在は相談された際、とくに女性が多いということもあって相手の感情に寄り添うということに比重を置いていました。もちろんそれも必要ですが、これからは本書に出てきた、考え方や言葉を使って、より理論的に悩みに対する解決策を提案することができそうです。

 

ー具体的にどんな悩みが多いのですか?

たとえば、何かを決めたあと、本当にその決断でよかったのか悩む方が非常に多いです。フリーランスになるって言ったけどやっぱり転職しようかな、海外で働くのもありだな・・・みたいな。そんな人には、「成長を阻害するブレーキ」をかけてしまっているぞと説明したいです。

また、理論はわかっているけど、いざ行動に移すとなると尻込みしてしまうという人も多いです。たとえば、フリーランスになりたくて自社のPR講座に通ってくれている方たちには「PRやライティングスキルも大事だが、クライアントさんに一緒に働きたいと思ってもらう第一印象なども非常に大事。だからまずは一緒に講座を受けているメンバーに対して体現してみよう」とアドバイスをしています。ところがなかなか実行に移せない。仮に1度はできたとしても翌週になるとまたできなくなっていたりします。

「間違ったらどうしよう」「私のことをどんなふうに見られるのだろう」ということが気になって自分の行動を変えることができないようです。そんな人に「結果は選択できないが、行動は選択できる」ということや「関心の輪と成長の輪」について伝えてあげたいです。

 

ー経営者として、「成長マインドセット」を読んで感じることはありますか?

広く言われていることではありますが「当事者意識」を持つことが成長においては大事だということです。私は海外でPRの仕事をするなかで会社から、結果は求められるがプロセスは委ねられる、という働き方をしていました。与えられた仕事に対し、クライアントさんに代わってやり方を考え、自分からアクションを起こさざるをえない環境でした。

ただ、発注する側になって、この「当事者意識」を持っている人は以外と少ないことがわかりました。日本とアメリカの文化の違いなのかもしれないですが。目先の作業にだけとらわれるのではなく、発注者がどんな目的のためにオーダーしているのかということを意識することができ、よりよい結果につなげてくれるような仕事ができる人に自分も仕事を任せたいと思います。

今後相談を受ける機会は増えていくと思いますので、本書を使ってどの方にも一貫性を持ってアドバイスができるようになりたいです。また、自身の成長を振り返るうえでも参考にさせてもらいます。

上村 由依さんのアイスバーグ

3000人以上の幹部層・リーダーの人材育成から生まれた
50枚の図でわかる人を伸ばす原理原則

 

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